伝統技術(絵付け・擦り込み)
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 家田紙工は明治22年の創業以来、和紙を販売するだけではなく岐阜提灯などをはじめとした全国の提灯用紙の絵付けを主とした摺り(刷り)込み(ステンシル)を生業としてきました。
 そもそも、岐阜提灯の製造の起源は17世紀頃であると言われています。江戸時代中期以降、提灯の種類・用途は多種多様な展開を見せ始め、単なる用具としてだけでなく、人々の慣習、信仰、美術などを表現する文化の担い手となっていきました。300年以上の歴史を経て、優美な工芸品として発展した「岐阜提灯」は、薄く強靭な美濃和紙と、極めて細い竹ひご、浮世絵のように鮮やかな絵の摺りで特に知られるようになりました。その伝統の技をひきついでいるのが、家田紙工の絵付け・摺り込みの技と絵柄です。
 家田紙工の職人による提灯の絵付け技法は、提灯あかりをより美しくみせるため、できるだけ薄い和紙に、陰影、色彩の多様さ、美しさ、模様の意味性などを追求してきました。現在、家田紙工では、江戸時代以降のままの伝統的な絵付け技術と絵柄制作などをこの道50年以上の職人が、毎日、その手仕事をくり返しています。この手法、伝統を継承するために、若手の育成にも力を入れています。

伝統技術(絵付け・擦り込み)の工程説明

 提灯用の和紙は絵付けの最も基本的な方法として現在もズリ(摺込み)の手法が利用されています。この方法は木版と型紙を組み合わせて使うこの地方独特のものです。提灯用の和紙は木版画に使う和紙のように厚みが無く、天具帳紙といわれる非常に薄く繊細な和紙を使用しますので、木版画の良さと型紙の良さを組み合わせた方法が考案されました。

1. 型紙を彫る

1. 型紙を彫る

 図版に従って必要な枚数の型紙を作ります。
彩色する目的の和紙を型紙に貼り合わせて 型紙を切ります。

2. 和紙にドーサを引く

 和紙の縮みの防止と、摺込む顔料の目止めを目的に、先ず和紙にした処理としてドーサを引きます。ドーサには本来は膠とミョーバンを溶かした溶液を使用しますが最近では膠をゼラチンに変えて使用しています。

3. 木版を使い和紙に骨画き(輪郭)を移す

 図版の輪郭線を先ず和紙に摺ります。この工程には木版を利用します、版木に和紙をあて バレンを使用して刷ります。多くの図版には薄墨色を使用しますが、中には墨草色を使う場合もあります。

4. 型紙を使って摺込む

 この工程が提灯用和紙に絵付けをする最も大切な段階です、図版によっては型紙を150枚使用するような柄もかつてはありました。1枚の型紙には1つの色と工程が含まれます。この手法にはまた、この地方独特のボタン刷毛と呼ぶ専用の刷毛を使います。大きさも色々あります、顔料を摺込む面積によって刷毛の大きさや硬さを変えます。この手法の最も特徴的な表現は「ボカシ」です。日本画の技法のように具を薄く重ねる事により前に入れた具の色に溶け込むようなグラデーションを刷毛で表現します。

型紙を使って摺込む

5. 付き版

何枚もの型紙で彩色された和紙に最後に細い葉脈などの線を入れる工程です。

付き版
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