→【1】原料づくり
→【2】紙づくり
★【3】紙漉き
→美濃手漉き和紙職人の紹介
紙を漉くまでの作業を「紙をたてる」といいます。漉船の中に、原料、黄蜀葵、水を入れて準備をします。「一たて」で25枚ほどの紙を漉き、1日に8回ほど行います。
次に簀桁という道具を使って漉船の中の液(紙料)をすくい、揺ります。これを「紙を漉く」といいます。「流し漉き」という製法です。その作業は次のア、イ、ウの順序で行われます。
ア:化粧水
紙の表面をつくります。この時、チリなどを入念にとりのぞきます。
イ:調子
紙の厚みをつくります。他の産地では「縦揺り」が主ですが、美濃和紙は「縦揺り」とともに「横揺り」を行います。「とも揺り」といって一回のくみあげで前後左右に揺ることもあります。
ウ:払い水
紙の裏面をつくります。紙料を浅くくみ、一回で完全に払い捨てます。このように紙は積層されて一枚となります。
漉きあげた湿紙を紙床板に一枚ずつ積み重ねます。積み重ねた紙を「紙床」といいます。
紙床の圧搾といい、紙の水分をしぼる作業をします。圧搾した後、紙の水分は60〜65%となります。
一枚ずつはがして、特製の刷毛を使い、しわにならないように板にはりつけて、天日で乾燥させます。
一枚ずつはがして、特製の刷毛を使い、しわにならないように板にはりつけて、天日で乾燥させます。