高橋理子　アーティスト／HIROCOLEDGEディレクター…
「HIROCOLEDGE」が、2009年春に伊勢丹リビングとコラボレーションし、伊勢丹限定ギフト「オンリー・アイ」として展開した「ISETAN LIVING×HIROCOLEDGE」。そのリビングアイテムのひとつとして、美濃和紙を使ったグリーティングカードを制作。また2009年秋に東京で行われたデザインイベント「デザインタイドトーキョー2009」の開催に先駆けて、森林保全団体「more trees」と伊勢丹の共同開発による間伐材を使った鳩時計コレクションを美濃和紙を使ってカスタマイズ。秋の伊勢丹新宿店本館１階のショーウィンドウを彩った。今回、家田紙工とのコラボレーションにより「水うちわ」のデザインを手掛ける。
www.hirocoledge.com

これまで気づかなかった小さな幸せをたくさん見つけることができる。
私の円と直線のみで表現された図柄には、限られた中でも十分楽しむことができるというメッセージが込められています。過剰なほどに多くのものを求めなくとも、あらゆるものに意識を巡らせることで、これまで気づかなかった小さな幸せをたくさん見つけることができる。 私が出会った美濃手漉き和紙もまた同じメッセージを伝えてくれると感じています。大きなエネルギーなど必要とせず、原料は楮のみ。無駄のないもの作りから生まれる美濃和紙は、着物や手ぬぐいと同じように、私の活動のキーアイテムになると思います。地球に優しい無駄のないもの作り。ものの寿命が尽きるまで、何度でも使うというものを大切にする心。今こそ、和紙を生活必需品としていた時代の精神性を呼び起こすことが必要です。和紙と共に生きる暮らしは、人々に気づきを与え、地球を癒してくれると信じて、未来に残るもの作りを目指します。